桜舞う夜に

□霊媒師の仕事
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満月の夜だった。桜もきれいだから、
こんな日に夜桜でもあの子みたらいいだろうなと思った。
でもあの子は今は私のそばにはいないから・・
「あの聞いてます?」
うしろの少女に聞かれた。
「あぁごめんなさい。この辺りで死んだのね」
私はそううしろの少女に聞いた
「はい・・警察は自殺といっているんですが
 自殺する理由なんてどこにもないんです」

うしろの少女は真衣という
1ヵ月前親友がこのビルで飛び降り自殺を
したらしい。死体は頭から強く落ちて原型もとどめないほどつぶれたそう。
警察は飛び降り自殺と判断したそうだけど
真衣さんが言うには、自殺する理由なんて
どこにも無いという。
そして事件が起きたこのビルではだれもいないのに、不思議な声がするなど不可解な事が
起きている。それは自殺した少女の怨念だと
ささやかれている。
それで、真衣さんは本当にそうなら
成仏してほしいと、そして自殺した真相を
知りたいと私に自殺した親友の声を
聞いてほしいと頼んできた。
この霊媒師である私に
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