dream■short_T
□七武海は中尉がお好き
2ページ/3ページ
「フッフッフ。
やっぱ似合うなァ、名無しさん。綺麗だぜ?」
ドフラミンゴは、妖艶に仕上がった名無しさんを舌なめずりをせんばかりの表情で眺めまわした。
「すごく勇気が要りましたが…、そう言ってもらえたら良かったです。」
着る時、身体の全ての箇所があまりにもジャストフィットしていたので、ちょっといやかなり怖かったというのは言わずにおいた。
「さァ、行くぜ。」
ドフラミンゴが名無しさんの肩を引き寄せ、ピンクの羽コートに包まれる。
「はい…
ってあれ?
会場はそっちじゃありませんよ?
ていうかドフラミンゴさん、そんな奇抜な格好でいいんですか?
男性は黒スーツ着用では…」
「…フッフッフ、奇抜ってお前、俺のいつもの格好じゃねぇか。結構言うなァ。
最初っから、くだらねぇパーティーなんか行くつもりは無ぇよ。
確かめるためさ。
なかなか本音を見せねぇお前が…」
ドフラミンゴは、大きい体躯を曲げて名無しさんの耳元へ口を付けた。
「…俺を選ぶかってなァ。
…名無しさん、今更だが俺はお前にベタ惚れだぜ?」
耳に熱い吐息が注がれ、ゾクゾクするのに体が熱くなる。
「…っ、あ、あ、ありがとう…ございます…」
「フッフッフ、おいおい、お前からも言うことがあるんじゃねぇのか?」
「…う、…は、はい。
…あの、私も…
ドフラミンゴさんが好き…です。」
軍人として生きてきたので、こんな拙い表現であっても異性に気持ちをを吐露するのは初めてで。
耳まで真っ赤に染まる名無しさん。
それをわかっているのか、ドフラミンゴは満足そうに笑った。
「…美味ぇ食いモンは、好きに味付けしてから食うに限るな。」
「えっ?
あぁ、今から食事に行くんですね?」
「…フッフッフ、まァ、確かにそう言っても間違いじゃねぇな。」
そのまま耳を甘噛みされ、慌てふためく名無しさん。
「ちょっ…!何を…!!
まだここは海軍敷地内ですよ?!」
「フフッ
…味見だ。」
「えぇっ?!」