dream■short_T

□ずぼらブ戦略は穴だらけ
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「クザンさん。


ソファに横になってないで

仕事、し て く だ さい。」



「…んぁー?


書類ならそこにあるじゃない。」



「10分の1も終わってないじゃないですか!


…ていうか、朝から微動だにしていないように見えるんですが食事は摂りました?」



「んー?


…面倒臭ぇから、夜まとめてでいいよ。」



「人間は溜め食いできるシステムじゃありません!


それから、いつもそんな高そうなスーツでゴロゴロして…。


皺になりますよ!着替えたらどうですか?」



「…気が向いたら全部やるって。


…面倒臭ぇなあ。」



「…。


…私のことも、ですか?」



「ん?



あー…そうだね。



お前のことが一番、面倒臭ぇよ。」



「…っ!


…申し訳ありません。


これからは、職務以外のことで差し出がましいことは一切…」



「ダラダラしてても名無しさんの顔ばっか浮かぶしさ。」



「…えっ?」



「たまーに仕事しても名無しさんのこと考えて手につかないし。」



「…!?」



「終いにゃ夢にまで出てくるし。


面倒臭ぇったら無いよ。



…どうにかしてくんねぇかな。」




「…。





…ぅ、え、その、あの…」



「何泣いちゃってんの?

…かーわいい。」



「んなっ?!

侮辱しないでください!!

な、泣いていません!」



「何で可愛いが侮辱になるわけ?



…まぁそういうことだからさ。



家帰るの面倒臭ぇから、今日名無しさんんち泊めてよ。」



「はぁ?!

何言ってるんですか!?

あなたの私部屋はこの建物内でしょ?!

面倒なわけないじゃないですか…!



しかもうちはここから1時間かかる場所って知ってるでしょう?!」



「…あーあ、失敗。


流れ的にうまくいくと思ったんだけどね。」



「今の、うまくいくと思ってやったんですか…?!


…クザンさん、今後戦略とかには絶対関わらないでくださいよ…?」

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