☆ARS☆
□伝わる想い
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あれから2週間。
二人でお店やってます。
やってます、っつっても休んでたけど。
デザインは椎梛に任せてる。
俺は作る専門。
漸く飲食可能な店の準備が出来たので、今日再開。
潤「準備オッケー?」
椎梛「オッケー」
外に出て札を“OPEN”にして中に入ってお客さんを待ち構える。
潤「・・・」
椎梛「・・・」
…2週間も休んでたんだから、すぐには来ませんよ。
潤「・・・」
椎梛「・・・」
潤「・・・」
椎梛「・・・」
潤「来ないねぇ(´-ω-`)」
椎梛「来ないねぇ(笑)」
潤「何で笑ってんの?」
椎梛「何でも無い(笑)」
潤「いや、何でも無さそうには見えな…あ、もしかして、沈黙に耐えられない人?」
椎梛「うん(笑)」
そういう事ね、納得。
にしても暇。
潤「リニューアル第1号の客になる?」
椎梛「………はっ!私!?」
潤「椎梛以外に誰が居んだよ(笑)」
返事も待たずに作り出す。
椎梛「わ、私、試作品だけで十分だから!」
何かボヤいてるけど、完全にスルーして作り続ける。
椎梛「無視!?ひどっ(泣)」
それすらスルー。
椎梛「ねぇ、本当にいいって」
潤「遠慮すんな」
椎梛「いや、そうじゃないの」
潤「はい、どーぞ」
椎梛「早っ!」
潤「さくらんぼティーと」
椎梛「…ケーキ」
潤「うん」
椎梛「ショートケーキ…」
潤「どうかした?」
椎梛「………生クリーム、ダメなんです」
潤「え(汗)」
い、今頃か…
潤「いや、だってさ、自棄食いしたって時もショートケーキ買ってたじゃん」
椎梛「だから吐いたの!」
潤「食べ過ぎて胸焼け起こしたとかじゃなくて?」
椎梛「胸焼けは起こしたけど、それは食べ過ぎじゃなくて生クリームの所為」
潤「ダメだって分かってて買ったの?」
椎梛「うん」
潤「2つも?」
椎梛「うん」
( ̄▽ ̄;)
潤「お前、チャレンジャーだな」
椎梛「てへぺろ☆」