☆ARS☆
□甘い誕生日
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「潤さん?」
スーパーを出た直後、聞き覚えのある声に名前を呼ばれた。
潤「あ…椎梛ちゃん」
椎梛「やっぱり!丁度今からお店に行こうと思ってたんだけど、今日お店は?」
潤「今日はお休み」
椎梛「なーんだ…でも、潤さんに会えたからいいや」
そんな事言われたら誰だって勘違いする。
潤「最近は全然買ってくれないから店でも、店じゃなくても同じじゃね?」
椎梛「…毎日ケーキなんて贅沢じゃない」
潤「ケーキじゃなくてもプリンとかさ」
椎梛「バカにしてる?(笑)」
潤「いいや?」
椎梛「ならいいけど」
潤「どっちかって言うとアホにしてる(笑)」
椎梛「もう!///」
椎梛ちゃんの言動ひとつひとつに一喜一憂している最近の俺。
自分が思っている以上に椎梛ちゃんに惚れているのかも。
潤「休みなのは新作考えようと思って」
椎梛「その為の食材を見てたの?」
潤「そう。…何も浮かばなかったけど」
椎梛「私も手伝っていい?」
潤「いいよ?」
「やったー!」って子供みたいにジャンプして、スカートの裾とロングの黒髪を揺らす。
潤「そんなに嬉しい?(笑)」
内心、嬉しいのは俺の方。
…素直じゃないな(苦笑)
椎梛「嬉しいよ!潤さんのお手伝いが出来るんだもん」
何が嬉しいって、椎梛ちゃんが俺の傍に居てくれる事。
潤「じゃあお願いしようかな?女の子が居てくれるとより考えやすいかも知れないしね」
椎梛「はい!」
こうして二人で新作を考える事になった。