☆ARS☆

□学園の嵐 *1st*
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〈翔side〉



俺の情報収集力を見縊らないで欲しいね。


欲しい情報は迅速に、的確に、確実に手に入れる。


それが俺の仕事。


情報通り屋上の合鍵を荒谷ちゃんは持っていた。




智「やっとだぁ」

雅「本当やっと【嵐】が全員揃ったよね」



ハイテンションな男軍に対して、荒谷ちゃんはスッゲェ不本意そうな顔してる。


全然ご飯減ってないし。


俺でも分かるわ(笑)



雅「ご飯要らないの?」

椎梛「要りません」

和「何で敬語なんですか?同学年なのに。同じ【嵐】なのに」

椎梛「そう言うアナタこそ」

和「僕は癖だからいいんです」


また不本意そうに俯いた。


潤「『訳分かんねぇ』だって」

翔「メッチャ驚いてんじゃん(笑)」

潤「荒谷ちゃんの声全部拾ってるからね?」


自分のどこかに盗聴器が仕掛けられてるとか夢にも思わないよね。


智「いい加減教えてあげたら?」

潤「もうちょい聞いてたい(笑)」

和「脱線したけど、敬語はナシ」

椎梛「嫌」

和「ダメ」

椎梛「嫌」

和「ダメ」

椎梛「嫌」

和「ダメ」

椎梛「い「いつまでやんの!?」


面白いっちゃあ面白いけど切りがないので阻止した。


和「兎に角ナシ」

椎梛「嫌」

和「ナシ」

椎梛「嫌」


また始まったので確実に止めさせる為に松潤に耳打ちをした。


和「ナシ」

椎梛「い「バラすよ?」

椎梛「…使わない」


俺は皆とハイタッチをした。



面白い子だわ。
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