☆ARS☆

□君の虜
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〈智side〉



椎梛「智君ってすっごい歌上手いね!」

智「そんな事…///」

椎梛「もっかい!」

智「えぇー…///」



カラオケに来てから椎梛ちゃんはずっとこんな調子。


智「椎梛ちゃん歌いなよ」

椎梛「私は智君みたいに上手じゃないからいいよ。ほーらぁ!早く!」


求められるのは嬉しいんだけど、何か恥ずかしい///


椎梛「もう1曲!」

智「もう疲れちゃったよ…明日、声出なくなっちゃう」

椎梛「…それはダメ」


「智君と電話出来なくなっちゃうのは嫌」なんだって///


自惚れるよ?

おいら自惚れるよ?

自惚れていいの!?///



智「椎梛ちゃん歌って?」

椎梛「いいって」

智「ダーメ。おいら椎梛ちゃんの要望に沢山答えたんだから、今度は椎梛ちゃんがおいらの要望に答える番」

椎梛「えー///」


渋々椎梛ちゃんは曲を入れて歌い始めた。



智「わぁ…」


「上手じゃない」なんて言っていたけど、メッチャ上手い…!


ビブラートとか出来てるし、英語の発音は完璧だし、何より透き通る様な声。


おいらは完全に椎梛ちゃんの歌声に魅了されて虜になっていた。


智「メッチャ上手いよ…」

椎梛「そんな事ない///」

智「そんな事ある」

椎梛「ん〜…ありがと…///」



また好きな所が増えた。
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