☆ARS☆
□一人の男
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〈和side〉
という訳で、只今私の服を選んでおります。
和「どの様なものがよろしいでしょうか?」
椎梛「そんなスーツじゃなければ何でもいいんじゃない?」
和「はぁ…」
殆ど燕尾服しか着ない私には分からないからお嬢様に訊ねているのですが…
椎梛「そんなに私服嫌なの?」
和「いえ、その様な事ではなく。仕事上は燕尾服d…」
椎梛「ダメ」
和「執事が燕尾服を脱ぐといいまs…」
椎梛「ダメ」
和「しかしながr…」
椎梛「ダメ」
ココは私が折れるしかない様ですね…
和「……承知しました」
椎梛「じゃあ私はそこら辺でうろうろしてるから。あそこにある黄色いベンチに30分後に集合ね?」
和「え?選んで下さらn…」
椎梛「じゃあね〜♪」
和「お待ち下…」
本当に行ってしまった…
お、お嬢様…正気でいらっしゃいますか!?
拐われ兼ねます。
それに、何をどうすればお嬢様が満足して頂けるのか、答えが一人では見出だせない。
あ…
和「スキップしてる…(笑)」