☆ARS☆
□一人の男
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〈椎梛side〉
椎梛「えっ!?何コレ!?」
こんなものをたったあの時間で作ったの!?
綺麗にお皿に盛り付けされてて、栄養バランスもちゃっかり考えていそう。
和「どうなさいましたか?もしやお口に合いませんでしたか?」
椎梛「ううん!メッチャ合った!メッチャ美味しい!」
和「有難き幸せ」
凄いわぁ。
さっくんよりいいわねぇ♪
…さっくん、ごめんね?
椎梛「ごちそうさまぁ♪あ、そうそう、この後ちょっと出掛けてくるから」
和「お一人でお出掛けなさるのですか…?」
椎梛「そうだけど?」
・・・?
「「えっ!?」」
椎梛「ダメなの?」
和「いえ、ダメとかその様な事ではなく…」
椎梛「じゃあ何?」
和「何故執事が仕えているものだとお思いですか?」
椎梛「ん〜…?」
なんでって言われても…物心ついた頃からずっとさっくん居たし、聞いた事ないし、今の今まで不思議に思った事なかったし。
考えていると二宮は深い溜め息を溢した。
和「兎に角、お嬢様をお一人にする訳にはいきませんので私もご一緒させて頂きます」
椎梛「ん、わかった」