☆ARS☆
□Dream Fighter
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〈和side〉
皆必死に手分けして探してくれたんだけど…
和「居ない…」
雅「こっちも」
翔「あれ?松潤は?」
もしかしたら見付けたのかも知れない…
和「Jはどっち方面を探しに行きました?」
智「あっちに行った筈」
行こう。
急に相葉君が「あ!」と叫び、一点を指差した。
雅「あそこにドアがある!」
俺は相葉君が全てを言い終える前に駆け出して無意識にドアに手を掛けていた。
見付けた…
そのドアの向こうには予想通りJと椎梛がいた。
翔「椎梛!」
潤「俺と同じ事してるヤツが…やっぱそーなるよな…そーなるのが普通なんだよ…」
翔「は…?」
潤「あ、いや、何でもない。ちょっとした独り言」
智「椎梛ちゃん!?松潤、椎梛ちゃんに何があったの!?」
潤「ごめん…」
和「おい…ごめんって何だよ…お前、椎梛に何したんだよ!」
翔「ニノ!落ち着いて!」
目の前に椎梛が倒れていて迚も冷静では居られなかった。
だからJが椎梛に何かをする様な人なんかじゃないと俺だって分かってるのに、ついJに八つ当たりをしてしまった。
皆に宥められつつJから全てを聞いた。
これじゃあ本格的に邪魔すんじゃねぇぞ、って言われてるみたいじゃん。
翔「じゃあ俺らにどーしろっつーんだよ…」
和「俺はボロボロになったって構わないけど椎梛が…」
雅「ニノはいつでも椎梛ちゃんラブだね」
和「…雅紀君はそんなに僕に締め上げられたいんですか?(^言^)」
雅「ひぃっ!?(汗)」
潤「空気読め相バカ」
雅「はい、すみません…」
椎梛の事だからこの中で色々と試したんだろうなぁ…
翔「つーか、敵は?」
…待てよ、外からは?
潤「確かに放置は可笑しいよな」
よくあるよね。
一人で脱出出来ない様に中は超頑丈に作ってあるけど、外側は案外脆いってパターン。
和「ちょっと退いてて下さい」
雅「え、何?」
確か今日も持ってきてる筈…
あ、やっぱりあった。
智「ニノ…?」
椎梛に「何かあった時の為に!」っていつも持たされてるけど、その“何か”が今の今までなかったから初めて使うんだけど…本当に出来んのかな?
見た感じ只のブレスレットだし。
でも他に方法はない。
このブレスレットを左手に嵌めてひたすら集中…そして一気に!
和「はぁっ!!」