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□それを愛と呼ぶ
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学生サスダテ。
「伊達ちゃん」
「んー?」
「大好き」
「知ってる」
繰り返す愛の言葉は、君に届いているのだろうか。
「ねぇ、家帰ったらさ、セックスしな…」
「しねぇよ。明日登校日なの忘れたか?」
どれだけ体を重ねれば伝わるのだろうか。
どうしたら彼の心に俺があふれるだろうか。
どうしたら、どうしたら。
「…佐助?」
「ゴメン、ぼーっとしてて聞いてなかった」
「まだなんも喋ってねーよバカ。」
バカなのは伊達ちゃんだよ!なんて言えなかったから、息だけ吐いておいた。
「明日は鍋だな、鍋。皆で鍋partyだ」
「ははっ、なにそれ俺様に作れって?まぁ別に食べたいからいいけどさ。てか無駄にパーティの発音良すぎ」
「そりゃどーも。あーあ、早く学校終わって鍋してーなぁ」
「ほんとだねぇ。あ、買い出し手伝ってよ?」
君との明日がある事、俺はそれを愛と呼んでいいんですか?
そしてそれは俺の愛が君に伝わっていると変換していいですか?
それを愛と呼ぶ
…にはまだ自信がないです。