kyumin U

□愛しさのカケラ @
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「ヒョン・・・俺・・そんな・・・」


「うん、分かってる。ごめんね」






ソンミニヒョンがふんわりと


寂しそうに、悲しそうに笑った。










「キュヒョナ、愛してるよ」


「俺も、愛してますよ」





それまでごく普通の兄弟や家族で交わされるような会話として、何度も繰り返し使って来た言葉が


それとは別の意味を持っていたなんて



知らなかった。

















∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


いつものようにワインを飲み、いつものように他愛もない話をして、そしていつものように『愛してる』と言い合う。






「あのね、きゅひょな・・・」


可愛い顔を桜色に染め、俺の肩にもたれ掛かるヒョン。





きっとまたヒョンの“好きな人”とやらの話か


こんなに甘い顔して、甘えた声で語るのは、一体何処の誰のことなんだ




ステージ上で見せる格好つけたヒョンとは全然違う表情



ずっと一緒にいるのに、それが誰のことか分からないなんて

こんなにも想われている人がいるなんて


なんだかちょっと悔しい気がして、つい言った。







「ヒョン。俺、今日告白された」


「え?!」


「そんなに驚くことないでしょ。俺だって一応イケメンアイドルって言われてるんだから。今は」



多少の自虐も込めた笑い話のつもりが、ヒョンはクスリともしない。




「そっか・・そう・・・だよね。・・・・付き合うの?」


「うーん、どうかな。可愛い子だったけど、全然知らないし」


「・・・・」




肩にもたれ掛かるヒョンの身体が少しだけ重くなる。




「ヒョン?もう眠たい?」


「キョヒョナ、あのね・・・」




見れば熱のこもった目で肩先から俺を見上げている。


いくら男同士でも、そんな潤んだ瞳で真っ直ぐ見つめられたらさすがに・・・

なんだかちょっと・・・




妙に照れてしまった俺は目線を逸らして問い掛けた。




「ソンミニヒョンは?好きな人とはどうな、の・・・」





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