◆a la carte◆

□起きる時間です。
1ページ/5ページ






        キュミン


あぁ、なんてカッコいいの。
オレの彼氏は。

ちょっと荒れてる不健康そうな肌。
厚みのある悩ましい唇。
前髪が捲れてた普段はあまり見せないおデコ。
今は瞑ってるけどいつの間にかくりっとした目。

好き好き。
大好き。カッコいい。
全部、オレのもの!



顔だけじゃない。
筋張った男らしい腕。
オレをアレヤコレヤ翻弄する長い指。
胸元のキズも。
ちょっと周りに毛の生えたおへそも。

そしていつもオレの奥で暴れ、追い詰めて来るこの....



「ミニ...起きたの...?」
「おはよ。うん、起きた」
「なに...してるの...」

気怠いセクシーな声。
あん、勃っちゃう。

「見てるの」
「何を」
「きゅひょんの、きゅひょんを?」

ゴロン、と体が転がされてベッドから落ちる。
キュヒョンは掛け布団をぐるぐると体に巻き付けて、そっぽを向いてしまった。


ちょっとー
ひとの楽しみをー
奪うなんてひどくなーい?



「キュヒョン...」
「寝てます」
「ちょっと見るくらい、いいじゃん...」
「寝てるんで無理ですね」
「ぐぬぬ....!」


くっそー!
触ることはおろか、見ることも出来ないなんて!
オレのものなのに!



布団に包まるキュヒョンに、手も足も回してぎゅうぎゅうと抱きつく。
というより締め付ける。
苦しい、とか聞こえた気がしたけど気にしない。


「ちょっとくらいいいじゃん!なんでダメなの!オレはキュヒョンに全部むしろ見せたいけど、なんでキュヒョンは見せてくんないの!」
「ひょん、離して...く、苦しい...」
「こんなに好きなのに!ずっと触れてたいのに!離れたくない!」
「離、せ...」
「離さない!好きすぎて離さないーっ!」
「ちが...そうじゃなく、て...」

なんで!
なんでそんな意地悪するの!
出ちゃう!!


「オレにはキュヒョンしか居ないのに...」
「くるし...しぬ...」
「やだもん!離さない!オレのだもん!」
「わかっ....」
「オレのこと好きでしょ?オレ、可愛いでしょ?オレの体、最高でしょ?」
「わかっ、た...」
「フェラしていいでしょ?!」
「わか、ったか、ら...」
「はい、いただきー」








はー、堪能堪能。
素晴らしく堪能。


神様オレは今日もとってもとってもしあわせですそれはもう気持ち良かったです今度は寝込みを襲おうと思いますありがとうございます。











策士かぼミン。本日の襲い受け@
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ