暗部のモブ
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オレは鼻が利くから、エイさんがそういう任務だった時はすぐにわかる。
「いやぁー、疲れた」
やれやれと荷物を置くエイさんを横目で追う。エイさんにとってはこれもいつも通り。オレを気遣ってか洗って帰って来てるつもりでも、オレはね、鼻が利くんだ。
「エイさん」
「んー?」
あなたの中心で渦巻いている男の臭い。ねぇ、エイさん。
「今日、一緒に寝てもいい?」
その汚い物を、オレで上書き出来たらいいのに。なんて、それこそ汚れた感情だろうそれを隠すように笑えば、ぱっと花が咲く笑顔で了承してくれるアナタに対する思いの振り分けが難しさを増していく。
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