先輩観察帳
□眼鏡の先輩
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私が来神学園に入学して2日
昨日とぉーっても嬉しい事がありました♪
それは………
「うらぁああああああ!!!」
「ぎゃあああああああ!!」
校庭で不良達を一掃する静雄を教室の窓から見つめて頬を染めている優衣
あぁ、やっぱ静雄先輩って凄くかっこいいvV
入学早々、不良の先輩達に絡まれていたところを偶々助けてもらったのが静雄と優衣の出会いだった…
自分の身を挺して私を先輩達から守ってくれた静雄先輩…←
そんな先輩に私は一目惚れをしたのだ
「なんで先輩は同じクラスにはなれないんだろう…あーあ、静雄先輩と同じ学年が良かったなぁ……まぁ!年上だったからよけいに惹かれたってのもあるけど♪………………って、あ"ぁっ!!」
「うわっ!!」
優衣はガタンッと椅子をならして立ち上がった
(その拍子に隣の男子は椅子から落ちそうになっていたことを、優衣は気付いていない)
窓の外(もちろん静雄先輩vV)を見つめながらブツブツと独り言を言っていた優衣は
とある光景を見てしまったがために、隣の席の人が目を見開いて自分を見ていることもお構い無しに教室から飛び出していってしまった
「よーし!ホームルームを始めるぞ…………………て、あれ?おい、相馬…隣の奴は一体どうしたんだ?今日は来てるはずだろ?」
「えっと……彼女ならたった今…急に叫んで教室から飛び出していきました…ι」
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―――――
私が見たのは、静雄先輩が短ランの先輩に刃物で切り付けられてる光景だった
「短ラン野郎ぶっ殺す!!!」
私の情報によれば、静雄先輩のクラスは自習のはず…
先輩…待っててくださいね!!
私が今行きますから!!!
私は先輩のクラスまで無我夢中で走り続けた
だが…この時、優衣は校庭にいるはずの静雄が教室に居ないということを完璧に頭の中から消していた
「静雄せんぱぁあああああああああああい!!!!!」
それでも優衣は静雄のクラスを目指して走り続けた
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