先輩観察帳
□金髪の先輩
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広がる青空!校庭を舞い散る美しい桜とその木々たち!!
私!優衣は本日をもって、無事に来神学園に入学しました♪
だが!!
いざ入学してみると、ここに入学した時点で無事ではないのかもしれない…
そう思った…
「待てやゴラァアアア!!」
ここ不良多すぎ!!
見渡す限り先輩たちの喧嘩!喧嘩!!喧嘩!!
まさに大乱闘…
これ以上ないんじゃないか?というくらい、学校は荒れていた
あぁ…もう私は無理そうだよお母さん……
だいたい兄がここの学校だからって…私が行く必要性あります?ないよね?
ってか、学校の行事とかが被ると母さんが色々面倒なだけでしょ?!
そんな風に母に対してブツブツ文句を言っていた私は誰かにぶつかってしまった…
「あ、すいませ…」
「あぁ?!てめぇどこに目ぇつけてんだ?この1年坊主がぁー!!」
ひぃいいいいい!!
凄い形相をした人達が目の前に…
「すいません!すいません!!ついでに言うなら私坊主じゃありません!!女です!!先輩の方こそ坊主ってか十円ハゲがあるじゃないで……ってぎゃあああああ!!!」
私がぶつかったのは運悪く3年の先輩だった
「っるせ!!ハゲじゃねぇ!!」
私の胸ぐらを掴み、なんだか殴ろうとする3年の先輩
「ちょ!落ち着いて下さい!私……女の子なんですよ?!」
普通か弱い女の子にグーパンチはないよね?
だいの男が女の子にそんなことしないよね?!
「るっせぇ!!女とか関係ねぇんだよ!!俺は俺をバカにした奴は全員許さねぇ!!!」
「ちっせぇ奴………」
「あぁ?!」
しまった!火に油だ!!
私の言葉に顔を真っ赤にさせて怒った先輩はマジで拳を振り上げ、殴りかかってきた
死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬぅうううう!!!
「助けて兄ぃいいいいいいいいいいいい!!!」
半泣き状態で叫ぶ私
………と、そんな時だった
「ちょっと失礼しますねっ!先輩がた♪」
私の視界に黒い影が入りこんだ
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