夢小説

□そこのコンビニで
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最後の授業が終わるチャイムが鳴った。
今日も眠い授業だったなぁ。
欠伸をしながら起立、礼をして教科書類を鞄にいれてたら隣からぷすっと指が腕をつついてきた。

『…イース君、いたずらしないの』
めっ、と頬杖つきながらまだ指でつついてくるイース君を叱ったらつまんなさそうな顔をして自分の髪の毛の先をいじりだした。
高校に入ってからこの子といたけど、最初はとてもつっけんどんでクールだったのに友達の香君とやらができてからやたら私にちょっかいかけるようになった。

絶対あのギャル男くんに悪影響されてる…。

「…ねぇ名無し」
『なに?』

髪いじりも飽きたのかイース君は机の上に置いた鞄に抱きつくように寝たかと思ったらポツリと「コンビニ行こう」と言ってきた。
なんかちょっと弟みたいで可愛いな。

『珍しいね?いつもはまっすぐ家に帰るのに』
「うるさいな…行くの?行かないの?」
可愛い態度から一転し机に足をガンガンと机を蹴って苛ついたような態度で睨んできた。
年頃だから感情のコントロールできないのかなー。私もだけど。

『はいはいお供させていただきますよ王子様ー』
からかいで言ってみたら意味わかんないと拗ねた顔して足をゆらゆら揺らしていた。
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