A desert wind

□出逢い
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私は他のアブソルとは違う部分がある。
それは、毛並み。
本来、白い毛の部分が私は赤黒いのだ。
それが人間逹の恐怖心をさらに煽ってしまったらしい…。










…足の骨が折れたのだろうか……立ち上がろうとしたら後ろの右足に激痛が走った。

動けないままその場でうずくまっていたら、私の目の前に人間の男の子が現れた。

動けないのでその男の子を睨み付けながら警戒する。
が、全く動じない。
普通の子供なら泣き叫んでいるだろうに……。

ただ男の子からは全く敵意が感じられない。
むしろ、安らぎを覚えてしまいそうだ。


まだ5,6歳だろうか。
銀色に輝く髪、金色に輝く瞳……
私はその子供から目を離すことができなかった。

「…そんなに警戒しなくても大丈夫、俺は君に危害を加える気はないよ」

暫くしてその子供が話し掛けてきた。
危害を加える気はない、と言われても今まで散々人間から攻撃を受けてきた…
そう簡単に信じられる訳がない…

「…確かにそんなに人間逹から攻撃を受けていて“警戒しなくても大丈夫”なんて信じられる訳ないよな……」

…この子供は私の心が読めるのだろうか?

「読めるしわかるさ…俺はな。そういう一族の生まれなんだ。…焔一族って聞いたことあるか?」

焔一族……昔、聞いたことがあるような気がする。
ポケモンの言葉がわかるという……後、何かあった気がするが忘
れてしまったな…。
なるほど、確かにこの子供が焔一族なら色々と勝手がつく。

私の睨みに臆しなかったことやね…


「…もし、君が良ければ俺と一緒に来ないか?…別に一緒に暮らそうというわけじゃない。せめて、、その足が治るまで俺の住んでる村にきてほしい。そんで、怪我が治ってからのことはまたその時に考えればいい」

そう微笑みながら手を差しのばしてくる子供からは全く悪意は感じられない。
…この子供を信じてもいいのだろうか?






私はその子供に首を垂らした。
…それは私がその子供に絶対的な『忠誠』を誓った証…

子供はそれを見ると少し驚いた感じがしたが、すぐに満面の笑みを浮かべながら言った。



「俺の名前はレオ。此れから宜しくな…ソルア!!」







End
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