A desert wind

□お泊まり会にて
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「やったー!!二番抜けっ」


ババヌキを始めて約10分…ミレイの手札が揃ったのだ。
因みに一番抜けはリオン。
残った2人の手札はミレナが2枚、レオが1枚である。


「くっ…あたし達の一騎打ちなのね…レオさん」


「あぁ…そうだな、しかし此方とて簡単に負ける気はないぜ!!」


勢いよく引いたレオだったが揃わず、ミレナの番である。


「レオさんは揃わなかった……それならあたしに勝機があるわっ!!」


此方も勢いよく引いたが揃わなかった。


「く…レオさんやるわね!!」


「お前もな!」


すっかり自分達の世界に入ってしまったミレナ達を見てリオン達は呟いた。


「……寝るか?」


「そうね……まだ掛かりそうだし…」


ミレイがふと時計を見ると日付が変わっていた。それにフィルとラルクもうとうとしている。

リオンとミレイは無言で頷きそれぞれのベッドに向かっていった。




















リオン達が就寝してから約10後……


「よし!!絶対次で決めてあげるんだからっ」


「こい!!ミレナっ」


勢いよくミレナが抜いたカードはスペードの8

遂に決着がついたのだ。


「やったー!!あたし勝ったよっリオン!!」


喜びはしゃいでいるミレナはリオン達がいるであろう所を見た……がいない。


「…あれ?もしかして寝ちゃった?」


「まぁ、日付変わってるからな……また明日起きたら報告しようぜ?」


「え!?日付変わってたの?…じゃあ寝てても仕方ないかぁ……」


「また俺と勝負しようぜ。……次は負けねーからな?」


少し残念そうな顔をしているミレナをみてレオはそう言った。


「勿論!!次もあたしの勝ちなんだからね!!」


2人は少しの間、笑いそして後片付けを始めた。









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