A desert wind

□タイミングの問題です
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とりあえず、レオにこの状態がいつ治るのか聞かないとね……

「れ、レオ?」

「…なんだよ?」

うわ…今までにないくらい不機嫌…なんか黒いオーラが見える気がする…

「えーと…この状態ってどの位経てば治りますかね…?」

「知らん」

「う、わぁー…」

「…頼むからそんな情けない顔しないでくれ…俺の心が折れそうだ…」

そんな事言ったってムチャよっムチャ!!
レオだっていつこの状態が治るのかわからないんでしょ!?

もしかしたら、一生治らないかもしれないだなんて…

「誰も一生治らないとは言ってないんだが…」

「ちょっ…勝手に人の心読まないでよ!!」

「読んでない……しかし、ほんとお前はタイミングが悪いな。あと少しで終わったものを…」

「タイミングが悪いって何よ!!大体、レオがちゃんとに理由を教えてくれてたらこんな事にはならなかったはずよ!!」

「理由は教えてなかったが、絶対に中に入ってくるなと忠告はしてあったはずだが?」

「う…確かにそうだけれども…」

「…まぁ今回は俺も悪かったからな。鍵、閉め忘れてたし」

と、レオが腕を組ながらいった。

「…この際だし、話しておくか」

そう言うとレオは何か話し始めた。
長くて難しかったから簡単に纏めると…

「レオの焔一族の家系は約一年に一回、身体に異変が起こるらしくてそれが今日だった。
ほっとくと、キュウコンの耳やら尻尾が本人の意志に反して出てくるようになっちゃうからその日は異変が収まるまでずっと集中してなきゃいけないって事?」

「簡単にいうとそうだな。で、途中で集中力が切れたり妨害されたりするとこういう事が起きるって誰かが言ってたな」

「いつ、治るのかとか言ってなかったの?」

「俺が知っている限りあの村ではこういう事が起きなかったからな。自然に治るのを待つしかない」

「う、わぁー」

「だから情けない顔するなと言っているだろ…」

そんな後、何回かこのやり取りが続きフィルとラルクはレオに少し怒られたとか怒られてないとか…









END
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