A desert wind
□ハートスワップ!?
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二人はパイラの入り口近くに来ていた。
「此処らなら多少暴れても平気だからよ」
「…なら早速やるか」
瞬間、レオとマサが消えた…否、一般人には見えないスピードで動いているのだ。
レオ達の言う手合わせというものはポケモンを戦わせない…つまり己の身で戦うのだ。
マサがレオに向かってパンチを繰り出した。
「っ…」
レオの頬を軽く擦っただけだったが…レオはバランスを崩してしまった。その一瞬をマサが見逃すわけがなく至近距離で頭突きを決めた。
頭突きを喰らって一瞬、視界がぼやけたもののすぐ反撃をしようと思ったレオは目の前の異変に気づいた。
「何で俺が目の前にいるんだ…?」
マサも異変に気付いたらしく首を傾げながら歩いてきた。
「なぁ、レオ…俺の間違いでいてほしいんだが…もしかして俺達、入れ替わってる…?」
「間違いではないな。多分、お前が頭突きした時に入れ替わったんだろう。……頼むから俺の顔でそんな情けない顔しないでくれ」
レオになったマサが何ともいえない顔をしてマサになったレオを見ているのだ。
普段のレオからしたら絶対にやらない表情…それ故、レオは嫌なのだろう。
「とりあえず、ミ「あー!!いたよっレオ達!!」
タイミングの悪い時にミレイが帰ってきてしまった。しかもスレッドを連れて…。
「お久しぶりです。レオさん」
スレッドに挨拶されて戸惑うマサは助けを求めるようにレオを見た。
それを見たレオは呆れながらミレイ達に今まで起こったことを話し始めた。
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