A desert wind
□温泉に行こう
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レオとミレイはとある街で買い物をしていた。
「大分買ったね…次はどこ行こっか?」
「もう十分だろ。食料や薬も補充したしな…そろそろ行くか」
「あっ!ちょっと待って!福引きやらしてよ!
買い物してたら、こんなに福引券もらったの!」
ミレイはポケットから福引券を取り出した。
「この福引の1等はペアでいく温泉旅行券なんだって!
もちろんポケモンの同伴もOKだし、温泉なんて滅多に行けないし、出来ればこれ当てたいんだよねぇ」
「1等なんてそう当たるもんじゃないぞ」
「分かってるけど、やってみたら、もしかしたらってのもあるでしょう」
ミレイはそう言うと、福引をしている場所に並んだ。
レオとフィリッジ、ルラは離れた場所でミレイを待った。
しばらく並ぶとようやくミレイの順番がやって来た。
「10枚ですね。それでは、5回これを回してください」
「よーし!1等が当たりますように!」
ミレイが祈りながら回すが、3回やって全てハズレだった。
「あー…またハズレです。残念賞のポケットティッシュです」
「うわぁ、またハズレか……ラスト1回、今度こそ!」
ラスト1回ミレイが力を込めて回すと、出たのは金色の玉だった。
「おめでとうございます!1等でーす!」
福引屋の人はベルを鳴らして大声で言った。
「うそ…やったーー!!」
ミレイは満面の笑みを浮かべて跳び跳ねた。
「……本当に当たるとはな」
レオはまさかの事態に少しだけ驚いていた。
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