A desert wind
□海に行こう!!
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とある夏の日。
「ねぇ〜、レオ。…海に行こっ!!」
ミレイのその一言を聞いてレオは固まり、フィルとラルクは乗り気になっていた。
『海かぁ〜、俺ら行った事ないからなぁ』
『そうね。いつも任務ばっかりだったしね』
ミレイ、フィル、ラルクが無言でレオを見つめている。
「……分かってるよ。どうせ俺が嫌だって言っても拒否権はないんだろう?」
「さっすがレオ!!よく分かってるじゃないっ」
ため息交じりに言うレオとは反対に飛び跳ねながら喜んでいるミレイ達…。
「あ…でも、水着とか持ってないから買いに行かなくちゃね。それじゃあ、レオ運転よろしく!!」
「……」
そうしてレオ達はショッピングモールへ向かった。
「それじゃあ、ちょっと買いに行ってくるねっ」
ショッピングモールに着いた途端にミレイはフィルとラルクを連れていってしまった。
レオはそれを見送り近くにあったベンチに腰掛けて読書をする事にした。
しばらく本を読んでいると誰かがレオの前にたった。
「あれ?レオ?どうしてここにいるの?任務があるっていってたじゃない」
レオが顔を上げるとミレイには似ているが見知らぬ少女がいた。
「お前…誰だ?」
「え…?誰って、あたしよ。ミレナよ?」
「…ミレナ?すまないが俺はそんな奴しらない」
「え?でも…」
「確かに俺はレオっていう名前だが、お前に会ったのは今日が始めてだ」
納得のいってないミレナという少女にレオが言う。
「つまり人違いだって事?…えっと、ごめんなさい!!」
「そんな謝らなくてもいいんだが…」
自分の間違いに気付いたミレナは何度もレオに謝っておりレオはそれをどうすれば良いか分からず困っていた。
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