放浪記っ!

□災難逃れて
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「……そんな事があったのか」

「かすがぁあああ」

「災難だったな」





今度こそ本当に越後なう



政宗と小十郎から逃れ後、
泣きながらかすがの元に辿りついたのだ




「ほんと…怖かった……!」ガクブル

「よしよし」




優しく頭を撫でてくれたので、かすがの胸に飛び込んだ
にゅ……やわらかいしいい匂いがする


頭を撫でられるのは好きだ
してくれるのがかすがならばなおの事


こうやっていると、
本当に昔に戻ったみたいで懐かしい




「何年振りだ?あの頃からかわいかったが…相変わらずだな」

「えー…」



かわいいとか言われても、イマイチ実感が湧かないというか…
かすがが美人すぎるから!



「上杉かぁ……」

「あぁ、今は謙信様のつるぎとして腕を奮っている」


はぁ、と若干悦に入った表情で言うかすがの周りに花が舞った
なぜに




「そういえば雪華、お前はまだ身を固めてないのか?」

「おうふっ……それ聞きますか」



いきなり痛い所を突っ込まれて、くぅっと唸った



「そ、そのうち…考える…つもり……」


語尾に小さく?をつけて言うと、かすがは明らかに呆れた顔をした



「何を言っている!そんなんだから食べるのに困るんだ雪華は」


ただでさえ食べる量が尋常じゃないのに、と付け加えられ
何ともごもっともすぎて、
悲しいことに言い返せない



なんかこのままお説教タイムに入ってしまいそうだ、ひぃっ



「雪華がいいなら私が謙信様に……」

「ゎ、大丈夫さぁ」

「……そうか」





決してかすがと一緒に働くのが嫌、なんて事はない

だからそんな顔をしないでください、と言いたかったが、言葉が喉につまり、軽く頷いた




だって、忍がいくら主の為に身を粉にして働いても、
忍の変わりなんていくらでもいるのだから






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