放浪記っ!
□行く先難ばかり
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はじめましてでございます
突然ですがわたし、ただ今死にそうなうです
時代背景無視してんじゃねぇって?申し訳ない
まぁそれぐらいにやばいってことなんです!
「お腹…すいたぁああー……」
もう何日も…ってか正確には2日も食べていない
忍の身なれば、一定の断食如き、身につけているのが当然だと思われているのだが
残念ながら自分、
それだけはどうしてもできないのです
この戦乱
何を生きがいにしているのかというと、
そんなもの美味しい物を食べまくること以外にない!
と、自分は考えているのだが
……結果飢えかけてますよ
死んでしまう。
やばいです。
「…そうはなるか!」
と、ひとり虚しく叫んでみるものの
周辺には食べられそうな物も、心優しそうな村人の姿もない
それもそのはずか、
雪華は今、ひとり森の中にいる
…それはほんの数時間前の事だ
今と同じくして空腹のまま、林の中をふらふらさ迷っていたところ
偶然にも目の前を、小柄にして丸々太った猪が通ったのだ
これは好機!
食ろうてやる^p^と追いかけたはいものの
なんせ空腹で力の入らない体では
いつものように素早く動くことができず、
気付けば猪からも逃げられてしまい
結果的に森の中をぼっちで取り残されることになってしまったのが
「猪ちゃーん残さず食べたげるから出ーておいでー」
そんなので素直に出て来るわけがない。