東軍
□ひらひら、ふわり
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「そいえば仕事(執務)やんなくていいの?」
「いいんだよ、んなの後で」
……そうやって後回しにするから、いっつも小十郎に怒られるのに
しかしそれよりも
「この寒さをどうにかするんだ!」
「なんか着ろ」
「………あ」
ポンと手を叩く
言われてから気付いた
雪華の一張羅とも言えるべき服はら腹も胸も脚も晒すような格好
悲しいことに誇れる程胸ないけど
……自分で言ったら悲しくなってきた
動きやすさ重視の服ではあるが、こんな寒さの中では欠点しかない
ずっと同じ格好をしていたのでそんなに疑問には思わなかったのだ
「わたしこれしか持ってない……」
大体そんなものを買うお金なんてない!
その理由はというと、いつも湯水の如く食費に消費していくからだ
………あ、
こんなことを言ったらこのどこかズレた政宗の事だ
「really? だったら先に言えよ!」
いいこと考えたと言わんばかりの笑みで立ち上がった政宗を見て、
雪華はおうふっと苦い顔をした
完全に失言だ。
要らんこと言ってしまった。
「遠慮「することねぇよ」
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