西軍

□嫉妬的愛
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自分よりも、20p以上も背が高い三成に合わせるように

雪華は背伸びをすると、三成の髪をぐしゃぐしゃっと優しくかき回した



するとご自慢の前髪は崩れて黒田さんみたい前髪になって、
思わずまた吹き出しそうになるのを我慢すると


三成が髪を戻す前に、そのまま軽く唇にキスをした





「……………………雪華」

「いやっな、何も言わないでください…!!」



自分でやっといて何だが、今一瞬外にいるのを忘れていた


幸い、近くに自分と三成以外に人がいないから良かったものの、だが





「わ…わたしが、雪華がお付き合いしてるのは三成です」

「………あぁ」

「三成はかかかっ彼氏…です」

「…そうだな」



恥ずかしい、
絶対に今、顔真っ赤だ


それを三成に見られたくなくて、
離せ、と自分の腕をとる三成にダメダメと首を振った



だいたいなんだってたしと徳川くんが…

たしかに、三成のように彼と仲が悪いわけではいのだが

だからと言って特に仲が良いわけでもない
せいぜい軽く話す程度であるし




……そりゃ三成が学校内で自分に関わってくるのは少ないし

二人が付き合っていることを知ってる人の方が少ないけど……

……てか確か徳川くんは知ってたはず…だったけど




「……あ」



そっか、
わざわざ今日クラスに迎えに来たり(キレてたけど)
珍しく政宗くんに(いつも無視してるから)そう言ったのは、あれだろうか…





「自惚れていい?」

「何だ」

「三成、わたしのことすっごい好き?」



あの三成が、
……あの三成がだ、
ここまでするだなんて



「好き等では言い切れん、……愛してる」



ああもう、わたしは幸せ者です!



end


「……いつまでこうしていればいい」

「………え」

「そろそろ疲れただろう、足が震えているぞ」

「だ、だって!…恥ずかしい!!」

「………とりあえず私の目から手を退けろ」

「無理です!」




その後耐えきれなくなった雪華が逃走して
色んな意味でKYOUKOUになった三成に捕まるのは言うまでもない


あとがき

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