はっぴーすとらいく!〜長編〜

□episode1 始まりの物語
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「ここでいいのか??」




「ああ あいつらが言ってた場所はここで間違いないはずだが」




俺達は空き地についた





・・・・・・が、誰もいない





「間違えてんじゃねぇの?」





「そうか?」





そのとき




「やっ どーもー お2人さん♪」




という声が後ろから聞こえた





「マ・・・・・マルス?! おまえいつからいたんだ?!」






「さっきからずっとー」





「なんか一言言えよ! びっくりするだろーが!!!」





「ごめーんに♪」





ファルコが言うも、マルスは全く反省している様子はない




「ところでアイクは??」





「あそこ」





マルスが指差した方向に、誰か座っていた





「アイクもこっちきなよー」






「俺はいい」





「・・・・・・え??」






近くに寄ってみると






一回りも二回りも、ちっちゃくなっているアイクがちょこんと座っていた





「どうした??」





「か・・・・・」






「?」





「かわいいぃいいいいい!!!!」






我慢できなくなって、俺はアイクに抱きついた





「ちょっ・・・おまっ・・・離せ馬鹿!!」





「あの肉食のお兄さんがこんなロリッ娘になってるー!! わー可愛い!!」





「聞けぇえええええ!!」




あれ・・・・??






俺は違和感に気づいて、一旦アイクを引き離す





そして、目の前のあいつをもう一度見つめなおす





「あまりジロジロみるな」





「・・・・・・・」






「オイ 聞け」






「あぁあああぁぁ!! もう! なんで俺より身長はちっちゃいくせに胸は俺よりでかいだよ!! みくるちゃんかオマエは!!」




「そこかよ!!!」





ファルコが遠い目で俺のことをみつめた





「さっきから、なんか変だと思ってたらずっとそれ気にしてたんだな」





「つか、なんだその哀れむような目つきは すっげームカツくぞ」





今度はマルスが言う





「まあまあいいじゃん 小ぶりで可愛いよ」





「フォローになっとらん!!!!」






この世の中不平等だよな、ホント
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