素晴らしき頂き物v

□誕生日おめでとう…?
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今日でついに安倍昌浩も18歳になる。

最近では足腰が弱ってきた晴明の変わりに仕事をこなしたりと大陰陽師と呼ばれるのもあと少しだった。

「ねぇ紅蓮。俺ももう18だね。」

昔は昌浩の護衛として物の怪の姿をとっていた紅蓮だが、今ではそのような姿をとることはなく本性のままで護衛についていた。

「そうか…。時が経つのは早いな…。」

昌浩は陰陽寮に入ったときからの付き合いだと思っているが実際は18年という、昌浩が生まれたその日からの付き合いだったりする。
そして紅蓮にとって昌浩は最愛の人で昌浩にとっても紅蓮は似たような存在だった。
ちなみこの2人が付き合い始めたのはいつだったろうか。
それほど長く付き合っているはずの2人は実はまだなにもしたことがない。

昌浩の年齢的にもそのほうがいいのか分からないが本人はイラついていたりする。

紅蓮がもう18かぁ…と思っているといきなり目の前に手を出されて

「なんか頂戴vV」

とねだられたのだった。そんなことは思ってもいなかった紅蓮は思わず

「はぁ…?」

と気の抜けた返事をしてしまった。
そう言われて不満だった昌浩は頬をふくらませ

「誕生日だよ?た・ん・じょ・う・び!!俺がこの世に生まれた日なの!!」

だからなにか頂戴。と言うのだ。
もしこれが青龍なら

『貴様の誕生日など知ったことか!!』

と返されていただろう。
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