文芸道

□登校日
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登校日の早朝。そして、文芸課題締切日。
どうにか今日提出する分を書き上げたからだろうか。すごく気分のいい私は、枕の横で丸くなっているハトにすぐには気付かなかった。

身じろぎさえしないもんだから、私がハトに気付いたのは身支度を済ませ、一息吐いてからだ。



……そういえば昨日の夜、窓から飛び込んできたハトに、大人しくしないと焼き鳥にするぞ的な脅しをかけた気がする。


そのあと訪ねてきた隣人に対しても大分ぞんざいな扱いをしてしまった。


作品のことになると我を忘れる癖はいい加減どうにかしたほうがいいな。いつか、洒落にならない人に失礼してしまいそうで怖い。


そう反省しつつ、可哀想に、固まったままのハトにもう動いていいよと声を掛けた。




くっくー、とおそるおそるハトが首を動かす。
よしよしと指の腹で頭を撫でれば、きょとんとした顔でこちらを見てきた。

やはり目が気持ち悪い。

可愛いな、という気持ちもあるのだが、苦手は苦手だ。数秒も経たないうちに私はハトから指を離した。






ら、何を思ったかハトは私の肩に飛び乗ってきた。

首には、『イチゴラブさんへ スノウ』と書かれた便箋が掛けられている。



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