小説「西嶋君の送る…」

□西嶋君と紀藤T
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呼び出すと待ってましたとばかりにやってきた西嶋に、俺は多大な違和感を感じた。


「来ました、紀藤先生、まぁ先生のお話を聞いてあげないことはないがまずは僕に話させてください。

いやぁ、ちょっと距離が遠くないですか?」


いやぁ、ちょっと近づかないでくれないか?

とは言わず、
いったいこれはどうなっているんだと辺りを見回すと一緒に呼んだはずのあの男がいない



これはもう逃げたとしか思えないな。



にしても西嶋はこんなに生き生きと話す人間だっただろうか


あぁ。困った。








―――紀藤先生いつもなら呼ばなくてもおまけのようについてくる河西を呼ばなかったことを後悔しながら西嶋君の語る長い妄想劇がはじまったのでした
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