妖精のお姫さま

□第一話
1ページ/4ページ

シャラン

足に着けた鈴が鳴る
列車降りると見慣れたホーム

『う〜〜ん、やぁっと着いた』

ぐ〜っと背を伸ばす
仕事先から5時間・・・・・・
ずっと座席に座っていてお尻やら腰やら全身が痛い





「ねぇ」



後ろから声をかけられる
振り向くと20才前後の男が2人いた


「チョーかわいいじゃん」

「俺らと一緒にお茶でもどう?」


ナンパ!?
いや、行く気無いし


『ごめんなさい。
 僕、これから用事があるんです。』


適当に嘘をついてこの場を後にしようとする
こういうときは長く話さない方がいい


「え〜〜・・・、もしかして彼氏とデート!?」

「あ〜〜、彼氏もちか・・・」


とあり得ない方向へ話しが進んでいく
誤解されては困る


『い、いや・・・彼氏とかじゃないんですけど』


と言うと


「デートじゃないの!?」

「じゃあ良いじゃん!!行こうよ行こうよ」


あ〜〜・・・・・・
言わなければ良かった
よし、次は彼氏と待ち合わせなんで〜とでも言おう!
ひとりで反省会をしていると男達は強行手段なのか腕をつかんできた


プチッ


私の頭の中で何かが切れる音した


『やめろ・・・
  言うとるやんけぇぇ


どこから持ってきたかわからない竹刀で男達をボッコボコにする


パンパンっと手をはらいため息をひとつ


『さて、帰ろうかな。フェアリーテイルに』
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ