映画

□ユナイテッド93
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<注:ネタばれ>

9.11に起きたアメリカ同時多発テロの、ハイジャックされた4機の航空便のうちの一つを、
遺族などの話も参考にしながら想定して描いた真摯なドキュメンタリー作品。
離陸から墜落までの内容を捉えている。


基本的にこの作品は、管制塔内部者に実際に当事者を起用したり、
被害者の遺族が参加したり、無名の俳優を使ったりと、
かなりリアルティにこってます。
撮影方法も固定式ではなく、ホームビデオで撮ったかのような臨場感も演出していますね。
演技という枠を超えて、ただただ真実を追究する様は監督の想いが伝わってきます。
実際人の命はこうも簡単に握ることが出来るものなのかと思いしらされます。
死に向き合ったときの人の恐怖。
その中でふりまく勇気。
乗客の行動が正しかったかどうかは誰にも分かりません。
世の中に英雄なんて人はいないと思います。
ピンチのときに駆けつけるなんて現実ではありえない。
だからこそ、一人一人が生きることについて真剣に向き合わなければいけない。
そういうことを改めて考えさせられる作品でした。

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