計算づくvs無自覚
□飲み会☆テンション
2ページ/5ページ
「良いじゃないか、小野寺。事実なんだから」
それ爆弾発言ー!
「へぇ〜」
「聞きたい聞きたい」
高野さんからなら何か聞き出せるかも、と編集員がこぞって高野さんを質問攻めにする。
「やめて下さいよ!迷惑です!」
まぁ俺の言う事なんて聞くわけないんだけど…
「もしかして、とっくにそう言う関係だったり?」
…まずい。
確かに認めざるを得ない関係だけど、男同士の社内恋愛なんて知られるわけには行かない。
一際強く否定してやろうと息を吸い込んだ。
「いや、そう言うんじゃねぇよ」
あ、れ…高野さんがまともにフォローした?
いや違う。
大分酔ってる…ってことは本音?
「大体俺、小野寺に好きって言われたことねーし」
「そっか、律っちゃんは本気だったら自分から告りそうだもんね…直球で」
あれ、何だこの罪悪感。
何でこんないけないことした気分に…。