年の差恋愛
□大人になっても。
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「お前それってアレか、この間と同じ所か」
「違う」
実は忍が仕事に関して愚痴るのは時々ある事で。
前は若いからってナメられたとか、高卒扱いされただとか。
馴れ合いを好まなさそうな忍の事だ、同僚と飲みながら愚痴り合うなんて事はしないのだろう。
「…ごちそうさま」
「お粗末さまでした、」
食器を下げてやろうとすると腕を掴まれた。
自分でやるから、と言う意思表示だろうか。
「良いから、宮城はシャワー浴びて来いよ」
「え…何、ヤるの」
不器用なのか器用なのか、忍はよくわからない誘い方をする。
無駄に年を重ねた身としては、今更恥ずかしいとか無いから分かりやすい方が助かるのだが。
「アラフォーの体力も考えてよ、忍ちん」
「分かってる。一回にするし」
そこまで言われると、下手に反論するのも野暮な気がして。
コップをシンクに落としたような音は聞かなかった事にして、風呂場へと向かった。
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