年の差恋愛
□大人になっても。
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*忍ちん社会人設定
月日の経つのは早いもの。
ガキだと思っていた忍ちんは社会人2年生。
方や俺は40を超えてしまった。
「…ただいま」
「遅かったな、忍」
「ん、外回り」
大手商社に就いた忍はエリート街道まっしぐら。
上司の付属品とは言え、入社2年で得意先に行かせてもらえるのだから、どんだけデキる奴なのかと。
「不機嫌だな、」
「…あんま愚痴りたくねーけど」
そう言いながらスーツを脱ぎ捨てるのは、だいたい愚痴る前触れと言うやつだ。
下手に本人を刺激しないよう、既に出来ていた夕飯をテーブルに並べる。
「相手がマジで低レベルでさ」
「ふーん?」
「何であの程度の話を一回で理解できないかな」
かっ込むように食べ始める忍に落ち着いて食えと注意すると、恨めしそうに睨まれる。
しかし黙って従うのだから可愛いと言えば可愛い。
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