不器用な2人
□ラブレター
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「千秋、どうした、ボーッとして」
「へ?あ、ううん」
気付いたら目の前には美味しそうな料理がズラッと並んでて。
まさかお前とこんな関係になるなんてな…。
「高校時代のこと、思い出してさ」
「色々あったな」
「うん…」
「どうした?」
今なら、今の関係なら、言っても大丈夫。
「俺…あの頃からお前の事好きだったかも」
「千秋…」
俺あんまりこう言う事言わないから、トリはビックリしてるかもしれない。
引かれてたらどうしよう。
「ありがとう…」
「わっ……」
あの頃から変わらない、優しい顔で頭を撫でられて、
愛しい
って感情が本当に本当にわかった気がした。
end.