遠慮ばっかり

□甘えんぼ
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木佐さんは本当に、
俺が誰を好きか知らなさすぎます。


〜甘えんぼ。〜



「木佐さん、今日はどうしたいですか?」


2人揃っての休日、
俺は絶対木佐さんのリクエストを聞く。

仕事で疲れきってる木佐さんが、無理してじゃなく、自然に笑ってくれる場所が良いから。


そう言えば大体
「お前恥ずかしすぎ」
とか言いながらリクエストしてくれる。



でも今日は様子が違った。


「一日、雪名を解放する」
「はい?」


わけわかんない事を言う時の木佐さんは無表情だ。


「大学の友達とでも、出かけてくれば」
「何ですか?木佐さんが疲れてるなら、俺も一緒にうちにいます」


木佐さんが、悩んでるように俯きながら、言葉を紡ぎ出す。



「そうじゃなくて」



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