計算づくvs無自覚

□1、2、2、4
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羽鳥さんは吉川先生の所。
木佐さんは印刷所。
美濃さんは…何故かいない。


エメ編に頭痛の種と2人きりなのが耐えられなくて、仕事のキリも良かったから、席を外してトイレに行った…

のがまずかった。


「なぁ、これ暗証番号何」
「家の…って何勝手に見てんですかっ!」


高野さんは俺の携帯を勝手に開き、あろう事かロックまでこじ開けようとしている。


「何、見られたら困るもんでもあんの」
「え、いや、それは……」
「家のって言ったな」


困ると言えば困る。
この所メールの削除を全くしていないため、高野さんからの甘言がおそらく残っている。

そんなものをみたら高野さんは絶対つけあがるし、俺も本意ではない。


「返して下さいっ!」
「どーせ婚約者からのメールでも残ってんだろ?」
「はぁ?何言っちゃってるんですか」


そうしている間にも高野さんは次々と暗証番号を試して行く。


開けられてしまう前にどうにかして携帯を取り返さなければ。



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