年の差恋愛

□ミニマム
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うちのキャンパスは緑に囲まれていて、だから屋外には快適なベンチが幾つもあって。
静かで新緑の木陰が爽やかな俺のお気に入りの穴場は、メイン校舎の裏にある。


大学2年生とも言えば遊び盛りで、友人は毎日のようにカラオケ、サークル、合コンと遊びまわっている。

でも俺は空きコマやら放課後やらはお気に入りのベンチで本を読むのが好きで、カラオケの誘いに乗るかどうかは本当に気分任せだった。
付き合いが悪いと言われようが何だろうが、俺は俺の時間が大事だ。


「今日も誰もいない…と」


今日もちょうど昼休みの後が一コマ空いていて、俺は図書館で借りた本を抱えていつものベンチへと向かった。

一冊手に取り、残りはすぐ脇に積む。
古い本、紙の匂いが鼻をくすぐる。


誰にも邪魔されない、お楽しみの時間。


…に、なるはずだったのだが。



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