年の差恋愛

□傍にいたくて
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忍ちんが可愛いのは事実で。

しかし甘いとは程遠い恋愛をしているのもまた事実。



「暇なんだけど」
「仕事だって言ったろ?それでも良いって押しかけてきたのは何処のどいつだ」


今日だって家で仕事だと言ったのに、休日はしっかり休みな忍ちんは上がり込んで来たわけで。



「忍、ちょっと甘えても良いか?」
「何だよ」


そっけないがまだ不機嫌ではないらしい、と声のトーンでわかるようにさえなった今日この頃。



「コーヒー淹れて…インスタントで良いから」
「てめっ、…それはパシリって言うんだぞ!」


初対面から敬語なんぞ使われたためしはないが、近頃はてめぇ呼ばわりが増えた気がする。


「忍ちんにしか頼めないからー」



棒読みで頼めば立ち上がり、やがてお湯を注ぐ音がする。


「宮城、牛乳は?」
「いつも通り」
「そうじゃなくて、どこにもないけど」


しまった…切らしてたか…

まだ頼みごとをできる雰囲気だろうかと、
忍ちんが部屋に来て以来初めて顔を上げた。



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