新婚みたいな
□一緒にいる時間
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桐嶋の愛撫に翻弄され、横澤の自身からは透明の液体が溢れ出る。
それを掬い取って塗りたくるだけで、横澤の後孔はいとも易々と桐嶋の指を受け入れた。
「っ、く……」
「声、我慢すんなよ」
「何…言って……あっ」
体は素直なくせに、一向に素直にならない横澤がもどかしく、桐嶋は良いところばかりを狙って刺激する。
緩んだ唇から吐息と共に悩ましい声が漏れると、桐嶋はようやく満足して指を引き抜く。
「ここ、ヒクついてんぞ」
「いちいち…言うなっ…、あぁっ…」
物欲しげなそこに、桐嶋は遠慮なく自身を突き立てる。
横澤の背をそらす姿は、普段の暴れグマとは似ても似つかないほど艶めかしく、桐嶋は自らの欲望を満たすべく律動を繰り返す。
「横澤、お前の事、本当に好きだわ」
「今更…じゃなきゃ困るっ…っあ!」
傾き始めた日が、眩しすぎるくらいに横澤の姿を照らし出す。
それを舐めるように眺めながら、桐嶋は深く、強く突き上げ、横澤を絶頂の淵へと誘っていった。
「桐嶋さ…も、ムリ、だ…あっ」
「俺も…なぁ、出して良い?」
もう少し余裕のあるうちに聞かれたら跳ね付けていただろうに、既にギリギリの横澤はよく考えずに頷
いていた。
「…っく」
「あぁっ…あ……」
2人で同時に果て、桐嶋は横澤の額にキスを落とす。
睨みつけられると思ったら、意外にも横澤は穏やかな顔をしていた。
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