遠慮ばっかり
□アイカギ
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「あ….っあ…」
「木佐さん…好きです」
「俺もっ……」
好きにしろと言った途端、本当に素直になりやがった雪名に流されてる俺。
聞こえて来るのはスプリングの軋む音、水音、雪名の呼吸…
一番うるさいのは、俺の心音。
「っあ…そこ…」
「くっ…」
何か雪名、上手くなってる…。
薄目を開けて雪名を見上げると視線に気が付いたのか、動きを止めて顔を近づけて来る。
その動きの緩慢なのがじれったくなって、自ら雪名の首を抱き寄せた。
「んっ……ふ…」
ビクッと体が跳ねたのは、キスをしながら雪名が俺の分身に触れて来たからで。
神経が剥き出しのような敏感な所に触れられたら、俺は……。
「っは…ゆき、な……も、無理…」
「無理じゃないでしょ」
「お願い、本当に……」
バカみたいに涙目になって、いかせてくれと懇願して、
「あ、あっ…っあっ…」
今までで一番激しいんじゃないかと思うくらいの突き上げを受けた後、
俺は全身で雪名の熱を受け止めたんだ。
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