小説『恋愛系』
□花咲く君へ
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悠佳が、紹介してくれたのは隣のクラスの男子だった。
名前は、曽戸崎 浩介。
スポーツ万能で、優等生。
おまけに女の子にはアイドル扱いされるほどモテるらしい。
「こっちは、私の親友・・・」
「篠原咲音です」
私は名乗った。
彼は、すごく良い笑顔で。
「へぇ、咲音か。良い名前だね・・・音が咲く、そんな感じ」
「あぁ、ありがとう」
私はすごく照れた。
男の人と話したことは何回かあるけど、褒められたことはこれが初めて。
彼は、お世辞で言ったかもしれないけれどそれがものすごく嬉しかった。
その時から、私の日常は変わっていく。