□こぼれて流れて
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+シーとダルイが17歳位。
+モブC描写があるので注意

喉が痛い。
腰の奥にも鈍痛を感じる。
何度もゲホゲホと咳き込んでは痛みに顔を顰めた。
風邪ではない。
風邪よりも酷い激痛だ。
原因はすぐに分かった。
━・・昨日の、アレか・・・。
寝台の上でシーツに包まったままシーは考えを巡らせた。
昨日。
昨夜の極秘任務の事だ。
「任務」と言うのはただのお飾りに過ぎず、実際はただの上役の接待だったのだが。
接待と言う言葉が当てはまるのかすら怪しい。
昨日の任務はむしろ拷問と言っても良かった。
出来れば忘れてしまいたい程に。

「最悪だ・・・。」

溜息をついて呟くと顔を両手で覆う。
昨夜の事は嫌でも思い出せる。
いつものように極秘で指名を受け、相手をする上司の部屋を訪れた。
が、生憎その日は相手の機嫌が最高に悪い日だったらしい。
部屋に入るなりいきなり首を掴まれ、容赦なくベッドに体を押し倒された。
咄嗟に抵抗を試みたものの力では勿論敵わず(相手は黒人だった)、無理やり忍服を剥ぎ取られてしまった。
情欲でぎらついた目が舐め回すような視線を投げてくるのを感じ取ると、背筋に冷たい物が走るのを感じた。
嫌な予感。
彼は自分をどこまで抱くつもりなのか。
込み上げる恐怖心を抑える事は出来ず、しきりに「嫌だ」「離せ」と呟いていたように思う。
が、相手の上司は下衆な笑みを浮かべてこう言うだけだった。

『俺がお前を指名してやってるんだ。何しようが勝手だろう?』
『白んぼのガキが偉そうにほざくんじゃねえ。せいぜい良い声で啼くんだな。』
『このあばずれ。女みたいなガキめ。』

まるで女子に向かってするような物言いに腹が立った。
白人に対する差別用語はまだ許せる。
まだ里では幾らかそうした風潮が残っていたからだ。
だからと言って幾ら何でも「あばずれ」はないだろう。
自分は男だと言うのに。
女扱いされるのはシーにとって一番癪に障るものだった。
それでも怒りをぐっと抑え込み、自分に言い聞かせた。
今は任務中だ。
逆らう事は許されない。
自分はただ行為が終わるのを待てばいい。
理性ではそう分かってはいるものの、本能が必死に相手の手を振り払おうとしていた。
が、体を拘束された自分にはなす術もなく。
そのままほとんど一方的に、酷く乱暴な抱かれ方をされたのだ。
体のあちこちに歯を立てられ。
何度も指で中を掻き混ぜられ、性器を扱かれ。
口淫を強要されもし、こちらの行為が気に食わなければ乱暴に男の一部を喉の奥まで突き入れられた。
下手をすれば危うく窒息してしまう所だっただろう。
まだ十分に慣らし切れていない所に男が中に入ってきた時は息が詰まりそうになってしまった。
それでも男が与えてくる乱暴な感覚はこちらの官能を刺激するには十分な物で。
突き上げられるままに女子のような声を上げ、喘いでは涙をこぼした。
痛みと快楽がない交ぜになった行為は華奢な自分にはかなり負担になったらしい。
が、相手の体力はこちらを遥かに上回っていたようで、シーが限界を訴えても体に力が入らなくなる程に体力を使い切っても構わず腰を振っていた。
おかげで喉を痛めてしまい(口淫と喘ぎ過ぎのせいだ)腰には酷い疼きを抱え、歩く事もままならないと言う有様になってしまった。
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