□日はまた昇る5.5
1ページ/2ページ


「まさかこれだけやっても口を開かないなんてな。」

空になった注射器を弄びながら男が呟いた。
薄暗い部屋で行われている光景を好奇の目で眺め、寛いだ様子で椅子に腰掛けている。
目には楽しみの色すら浮かべていた。

「気分はどうだ?敵に犯される様子を見られるってのは。」
「・・・っ。」

目の前では細身の忍が複数の部下に組み敷かれていた。
衣服は全て剥がされ、息を飲む程に白い肢体がさらけ出されている。
両腕を背中で拘束され、されるがままに後ろから挿入されていた。
背後から腰を掴まれており膝立ちになった格好だ。
体を打ち付けられる度に痩せた体がガクガクと揺れ、細い脚を震わせる。
すっかり勃ち上がった白い性器からはポタポタと先走りが滴っていた。
水音に混じって時々か細い喘ぎ声が部屋に響き渡った。

「はっ・・・、は・・あっ、っ。」

ポタリと彼の顔から汗が滴る。
白い肌は淡く色付き火照り、髪は乱れて汗で濡れていた。
切れ切れに息をつき、彼が背中を反り返らせる。
部下がさらに腰を進めると、面白い位に細い体がビクンと跳ね上がった。
前立腺が性器に触れたらしい。
咄嗟にあられもない嬌声を上げた。

「うあ、や、あぁ・・・っ。」
「うっは、堪んねーなこいつ。」
「もっと良い声で啼けよ。」
「ひぐ、離、せっ、ンあっ!」

拒絶の念が混じった声。
が、そんなものは自分達にとって欲情を煽る興奮剤でしかない。
無理やり与えられる快楽に必死に耐えるその姿に嗜虐心がぞくりと疼く。
快楽に喘ぎながらも理性にしがみつこうとしているのが手に取るように分かった。
無駄である事は本人も分かっているのだろうが、彼のプライドがそれを許さないのだろう。
じっくりと捕虜となったこの感知能力者を眺めた。
淡い金髪、白い肌。
男にしてはやや線の細い体。
顔は人形のように整っている。
━まるで女だな。
これほど見映えのする容姿をした同性はなかなかいないように思う。
恐らく自分よりもかなり年下だろう。
まだ若造だが彼が雲の上層部の忍である事は間違いないようだ。
愚かなまでに忠実な雷影の犬。
有力な情報はいくらでも持っているに違いない。
が、こちらがいくら揺さぶりを掛けても口を割こうとしないのだ。
雷影に対する忠誠がそうさせているらしい。
その純粋なまでの実直さには驚かされた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ