歌詞題材

□クフフのフ〜僕と契約〜/六道骸
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―あんなに君の仲間と君自身を傷つけたと言うのに、君はこんな僕に手を差し出した。

汚ならしい血に染まる僕に、押しつけと言う名の優しさを差し伸べて。

わかっては、いる。

彼の大空のような優しさは、偽善から出るものではないのだと、わかってはいるのです。

けれど、過去とはいえあんなに君達を傷つけたというのに、傷ついているからって僕を気にかけます?

まさか、再び僕がこの手で君に触れるなんて、思ってもみませんでしたよ。

血染めで犯罪者の僕に手を差し伸べた甘さ故、君は僕に、乗っ取られる――。


廃れた本拠地である黒曜ランドに鎮座する、いつしかは綺麗に張られていたであろう革のソファーは、見るからにボロボロになっている。

そんなソファーが、自分の意のままに操られた「彼の未来像」に見えて、骸は独特な笑みを溢した。

少しでも身動ぎをすれば、塞がりかけていた傷口が開き、包帯も何も巻いていないそれが、血を滲ませた。

―彼は、本当に僕をイラつかせる。
それと、同時に。

―たまらなく、僕の衝動を突き動かす。

クフフ、とまたも独特の笑みを浮かべた骸は、廃れたソファーに乗り掛かった。
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