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□コーラ×サイダー☆間接キス!?
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暑い夏の日のなか、ぶらぶらと手持ちぶさたに、公園を歩いていると視界に見知った姿を見つけた。

向こうは僕に気づかないようで、こちらへと向かってくる様子だ。

「あれ?飛鳥井??」

すれ違った彼に声をかける。

けれど、僕に名前を呼ばれた彼は一瞬、目を見開いたが無言で僕の脇を通りすぎようとする。

けれど、なんだかそれがムカついたし何より、…あんまり会えないのに"機会"逃したくないし。

僕は諦めずに飛鳥井の後を着いていった。

暫く無言で、早足で僕の前を歩いていた飛鳥井だったが勘にさわったのか、不機嫌そうに眉間に皺を寄せながら僕の方を振り向いた。

「何がしたいんだよ、オマエは。…というかホントによくも飽きずにコーラばかり飲むな」

飛鳥井は目を眇ながら、僕の手のひらに握られたアメリカンサイズの真っ赤な缶を見つめ、呆れたように言う。

…まったく、人のこと言えないだろうに。

…そこが生意気で可愛いんだけどさ。

「だっておいしいし。…それに、飛鳥井だって人のこと言えないだろ?」

僕がそう切り返すと飛鳥井は「ヤミブンのバイト風情のくせに…」

などとボヤきながら呻いている。

そう、先ほど僕が"人のこと言えないだろうに"といった通りに、飛鳥井も僕と同じくらいに、僕とは反対な真っ青な缶に注がれた炭酸飲料を飲んでいる。

その証拠にと言ったら少しおかしいかも知れないが、飛鳥井の手には真っ青な缶が握られていた。

「…そんなに飲むほど美味しいのか?」

飛鳥井が首を傾げて、今日の暑さを象徴するかのように真っ赤な缶を見つめ、僕に問う。

僕は首を縦に振って答え、同じように質問をした。

勿論、飛鳥井の答えも首を縦に振ったことが示していた。

僕は久々に飲んでみたいなあ、などと思いながら飛鳥井にもらえるかを問う。

…いや、飛鳥井ともっと話していたいという少し疚しい気持ちもあるけれど。
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