その他、版権
□錆びついたリンゴ
2ページ/8ページ
―艶めいたリンゴに触れた指先は、錆び付いた匂いがした。
自分に向けられた、憎悪に爛々と輝くアメジストの瞳は、既にもう黒く長いカーテンにより、隠されていて。
そのカーテンが開くことは二度とないと知った、凍てついた夜。
僕は、大切で仕方なかった人をこの手で、―終わらせた。
→
次へ
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ