携帯獣
□極彩色の世界
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なんで、なんで俺は生まれてきたんだ。
そう誰かに問いても、誰も答えてなどくれない。
否、その人々の態度が答えか。
人々は月のように気高く鋭い瞳で、嘲笑うように俺を見つめる。
温もりなんて、知らない。
自分が愛されるべき存在ではないと、分かっているのに。
なのに、求めてしまう。
あまりにも、遠く、焦がれて。
けれど、そこにあった。
誰とも違う、唯一の答え。
「――――――……」
俺は、やっと、やっと光を見つけた――。
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